書評 ミッドナイト・バス 伊吹有喜

書評 ミッドナイト・バス 伊吹有喜

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こんにちは。Stepです。

最近は、作業がメインになっていてなかなか他の事ができないでいた状態が続いたのですが、
やっと、少し余裕が出てきたました。

作業というか、メインの部分はまだまだなんですが、
少し気持ちの整理が着き始めたかなって思います。

そこで、この時期にある事をしていたのを思い出しました。

そのある事っていうのは、山本周五郎賞の候補作品を読むという事。

芥川賞や直木賞、最近だと本屋大賞等、有名な賞は多いですが、
自分にあった作品に出会える確立が一番高いのが山本周五郎賞です。

山本周五郎賞の詳しい事は、Wikipediaで検索してもらうと出てくるんですが、
ポイントとしては、
優れた物語性を有する小説・文芸書に贈られる文学賞
選考委員が作家5人で、4年間ごとにその選考委員が交代
毎年5月に、一年の中で発表された作品から、候補作が5作でて、
その中から受賞作が決定する。

あと、選評がしっかり選考委員ごとにしっかり書かれていて、
それが、自分の読んだ視点と比べるのが自分は楽しいです。

だから、毎年この選評の為に、小説新潮を買っています。
読みたい作家の作品は図書館で読むことにしてます。
そうしないと、部屋にどんどん溜まっていくばかりなので。(笑)

前置きが長くなるのは、いつも自分の悪い癖なんですが、
本題の、書評に入りたいと思います。

「ミッドナイト・バス」 伊吹 有喜
文藝春秋から2014年1月24日に発売された単行本。
448ページ。
読破までかかった時間、4時間。

物語の読みやすさとしては、スムーズに読み込めて読みやすいと思います。

ただ、物語の視点がすこし散らかっているように感じました。

主人公は、離婚経験ありの高速バスの運転手なんですが、
そこの視点が薄くて、どちらかというと周りの人の視点が濃くて
主人公の視点が薄まってしまった感が大きいと思います。

主人公の息子、娘、別れた元嫁、今付き合っている彼女。
どの視点も濃く書かれているので、それぞれを主人公にした
短編小説が繋がったようなものを感じました。

それが、逆に深みが出て作品の良さに繋がって、
飽きさせずに続けて読まさせることになったとも思います。

息子からの父親、母親、妹、自分の人生と問題に向き合う事、
娘から見た父親、母親、兄、自分の恋人、恋人の家族、結婚と自分と仲間の夢、
元嫁から見た元夫、自分の再婚相手との今の家族と元の家族、自分の父親の介護問題、
色々な視点の切り替わりは、そこに集中出来るだけの文章力があるから出来ると思うが、
ついていけない人もいるはず。

集中できずに嫌になってしまうような。

でも、他人を知る視点として、お互いにこんなことを思っているんだということを
自分は全くわかってないという事を知るにはいいと思いました。

自分が思っていることと、他人が思っている事は全然違う事もあるし、
似て寄ったりなときもある。

家族でさえこんな状況なのに、家族だからかもしれないが、
そこに何かしらの意思の疎通の難しさがあると考えています。

もし、興味をもたれたら、どうぞ読んでみて感想をください。

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